「日本語がなかなかうまくならない・・・」 上達の秘訣をお教えします。

身につけたいことを明確にすること

「どうして日本語を勉強したいと思ったの?」と尋ねると、

「日本人と会話ができるようになりたい」

「日本語能力試験に合格したい」

「漢字が読めるようになりたい」

といったお答えをよく聞きます。

そこで、「今までどうやって日本語を勉強してきたの?」と尋ねると、たいてい

「教科書で勉強した」「インターネットの動画を見て勉強した」とのこと。

「何が自分に足りないと思う?」と尋ねたら、多くの学習者が

「分からない」「考えたことがない」

「会話ができるようになりたい」と一口に言っても、

服や靴を買うときに、欲しいものが買えるようになりたいのか?

職場で自分の要望を日本人に伝えられるようになりたいのか?

ミーティングに参加して、自分の意見を訴えることができるようになりたいのか?

と目標を細分化することで、すべき勉強と費やす時間は変わってくるのです。

”現状を把握し、問題点を抽出し、実行可能な対策を立て、実行する”

ありふれた言い回しかもしれませんが、これが”王道”だと思います。

②継続すること

当たり前のことですが、技術を身につけるための一番の近道は継続することです。

ところが、この分かり切ったことが、なかなかできない。

継続できない理由は?

・やっているんだけど、思ったように身につかない

・忙しくて勉強の時間が取れなくなった

・難しくて挫折した

そして、”自分には能力がない・・・”と。本当に能力はないのでしょうか?

③一緒に悩み、考えてくれる人がそばにいるか

”やっているんだけど、思ったように身につかない” → 学習方法についてアドバイスを受けたことがありますか?

”忙しくて勉強の時間が取れなくなった” → 10分、20分を有効に活用できる勉強方法を考えたことがありますか?

”難しくて挫折した” → 日本語の勉強について一緒に考えてくれる人がそばにいますか?

・使っている教科書は適切か?

・限られた学習時間で、必要な学習をしているか?

・学習の進捗、できるようになったことをチェックしてくれる人はいるか?

これらのことが適切にかみ合えば、上達への道を歩むことになると考えます。